風邪気味
今週は調子が良くない。くっさめと洟が出るので風邪の引きかけかもしれねな。体が強張っている。
仕事から帰って、イノシシのベーコンと豚ロースのベーコンを一日一回ひっくり返すことばかりが楽しみだ
月末は薬屋の仕事も忙しい。半月前に今年度の医薬品登録販売者の試験に合格したので、仕事にも精が出る。
これで薬も商える狩人になれるわけだ。「ますますRPGの世界観に突入してきた」というのが友人の評である。なるほど、字面だけ追えば面白い。
こうやって好き勝手にやりたいことをやって暮らしていると、お前は自分勝手だと難癖つけられることもある。そりゃそうかもしれないけど、人がどうこう言うことじゃあないでしょう。自分が生きるために、手に職と食をつけるために、淡々と取れるものを身につけているだけなのにだ。
ある人は生きるために働くだろう。ある人は働けなくて生活保護を受けるだろう。
私は、細々と働いて、食べる物は山で獲ってとやりたいだけである。
山で静かに長く暮らせるように考えていることが、そんなにいけないことなのか。何も知らない人に批判されなきゃならんのか。陰で言う人もいれば、筋違いな批判をぶつけてくるのもいる。
具合が悪いのはたぶん体じゃあなくて、こういう嫌な気分からなんだろう。
そっとしておいてほしいものだ。
すっかり食べてしまった
腹がくちい。つまり腹へりだ。
5キロあったイノシシもすっかり食べてしまった。
ひとかたまり塩漬けにしてあるけども。
アナグマ、獲りたいなぁ…獲れねかなぁ。金曜日はワイヤーを煮る木の皮もらいに行って来る。なんか食べられる物拾ってこよう。
ドングリはあれはなぁ…渋くて食べられない。シイはいけるけど、干したりなんだりに骨が折れる。
そろそろキノコも終わるし、もうすこし芋を育てておけばなぁ。
腹が減るとせつないばかりだ。
食べられる物が溢れているのに、たべて満足するものは山にあるか、お金がうんと要るかのどちらかだ。
わなの入手2 (くくりわな 材料調達編)
このところ、毎日更新ブログが二日に2本更新で申し訳ないです。
さて、忙しくしていたらもう猟期がすぐそこまで迫っていた。
いまだにわなに使うワイヤーを入手していないことで、焦りもでている。地元のホームセンターを3軒(住む町と隣町とその隣町で3軒)回って、どこにも4mmの太さの金属ワイヤーが売っていないのだ。泣いた。
こんなことだから猟師が減るのだ!と、店にとってはほとんど八つ当たりのような怒りを胸に抱き、鬼のような形相で遠くの刃物店(林業・狩猟関係者御用達の店)に趣くも、休業しているらしく空振り…。
焦る慌てるは誠によくない。焦ると人間性がロクでもなくなる。
そんなことで困っていたら、わなと網で狩猟を続けている千松信也さんという方から情報をいただいた。
千松さんは「ぼくは猟師になった」( 2008 リトルモアブックスより出版、2012 新潮社から文庫化)という本を書かれた方である。
猟師になるまでの動機と経緯から書き始められており、初猟の様子、解体と食べ方、自宅の裏山の手入れなど…生活としての狩猟をどう楽しんでいるか綴られている。他にもたくさんたくさん、いいことが書かれているけど話がそれるので読書感想文回でもっと時間をかけて紹介したい。
私は、趣味や駆除のためではなく、肉を食べるため=食べて生きていくために狩猟をしようと免許を取ったので、生活として狩猟をしている人の本が読めて、とても勇気づけられた。
とてもライトに「生活として」と書いたが、ただのほほんと獲って食って寝てという意味ではない。
あと、 将来は山肉を出せる民宿「狩猟民宿」をやりたいとは思っているが、それは自分が食べて暮らしているものの延長として、六合の暮らしはこういう文化があるんですよという素朴さを伴ってやりたいのであって、金にするためとはまた違う。
話を戻そう。
千松さんは、わなの取り扱いをしている大分のオーエスピー商会を利用しているとのこと。この会社、狩猟マンガの「山賊ダイアリー」でも紹介されていたのに、どうして調べてみなかったのだろう…私。がっくり膝をついた。
早速サイトを見てみたら、ワイヤーはもちろん、パーツは揃っているし、作り方のアドバイスまで載っている。既製品のわなも安く売られており、わな猟師には大変心強い。
ここでワイヤーや金具を注文することにした。
ワイヤーの金属臭を脱臭するには、川に浸けたり土に埋めて数週間から一ヶ月かかると思いこんでいたのだが、短期間でもできる脱臭方法があると千松さんの本に記されている。
それを使えば、労力はかかっても焦る必要はなさそうだ。
慌てず焦らず諦めず。初年度はほどよく地道に頑張っていこう。
わなの自作、楽しみ。
イノシシの燻製2(燻煙)
半日干したイノシシを早速燻煙する。
土鍋タイプの家庭用コンロでもつかえるスモーカーに、ひとつかみウッドチップを撒く。煙がでるまでは強火で、煙が出たら80~120℃の温度で1時間ほど燻す。
温度の高い熱薫法でしっかり水分を飛ばし、熱を通した。何度か肉をひっくり返しながら、出た水滴を拭いてやる。
まだまだ初期の段階
仕上がりは…しっとりとした肉厚のジャーキー風だ。塩気は意外と丁度良い。
イノシシの野性味と漬け込み液のハーブが調和していて、口に含むとなんとも幸せな気持ちになる。
燻製は、イノシシの保存法としてはかなり使えそうだ。
冬になってバラ肉に脂がのるようになったらベーコンに挑戦したい。
今回は外が黒くなりすぎ燻しすぎた感もあるので、次回は温薫法(30℃~80℃)でじっくりながく熱を通してみよう。
11月の予定が固まってきた
仕事から帰宅し、七時半にイノシシの塩糀漬けとスジ煮を食べて寝てしまった。
2時に起きて、いままだ眠い。
明朝7時半には家を出て、里に降りる。中之条から高崎まで、峠を越えて一時間半。
久しぶりの散髪だ。タイヤもスタッドレスにする。用事をいくつか済ませたら、前橋の鉄砲店に初めて行ってみる。
スパイクの着いた冬仕様の長靴がほしい。23センチの小さいのがあればいいが‥。
少し来月のスケジューリングをした、11月は楽しいことが毎週のように予定されている。
熊鍋集会、酒蔵でものづくりの展示&酒と食の会、カヤックお掃除大会、友人のライブ(もしかすると撮影)‥等々
物入りも増える。今月の給料袋の薄さに項垂れているが、幸い食べることはなんとかなりそうだ。この一週間も、毎日イノシシに助けられた。山の恵みに感謝したい。
もう寒くなってしまった赤谷湖でカヤックに乗るのが一番の楽しみかもしれない。
特別企画で、カヌーツアー用のカヤックをお掃除する代わりに、破格で乗れるという有難いツアーに参加する。今年のカヤック締め、良い天気になりますように。
前日に、酒蔵展でしこたまは呑みすぎないようにしなければ。
そろそろ酒蔵展のご案内もしなければだが、まとまらないのでまたあとで。
イノシシの燻製1(下ごしらえ)
熊鍋集会に持参する燻製の試作をしている。これに集まるメンバーで9月の頭に野反湖でキャンプをしたときは、鹿の燻製が大好評だった。
その時は肉に直接塩をすり込む方法(乾塩煙)でやったが、今回は漬け込み液(ソミュール液)を用いて下味をしっかりつけ、手間をかけてみる。
1日目(10月25日)
まずはソミュール液の準備
材料
水:1000cc
塩:150g
三温糖:70g
赤ワイン:100cc
その他ハーブ 黒胡椒、ローリエ、セージ、ローズマリー、タイム
これらの材料を加えて煮立て、粗熱をとったソミュール液を軽くこす。
まんべんなくフォークを刺して柔らかくし、染みこみを良くしたイノシシ肉を一晩漬ける。
2日目(10月26日)
ソミュール液から取り出した直後の肉はものすごい塩辛い。これを食べられる程度まで塩を抜くために、1~2時間ほど流水にさらして塩を抜く。直接水をあてないようにする。塩加減は切れ端を焼いて味見する。今回は1時間の塩抜きでは足らず、2時間ほどかけた。
水揚げしたら水分をしっかり拭き取り、水を飛ばすために半日~一日風干しする。今日は天気が悪かったので室内で網の上で干した。
いよいよ明日燻製にかける。
きちんとできるのか少し不安だ。乾燥に時間をかけてしまったので、傷んでいないか気になる。肉からかすかに乳酸菌の匂いがする。
これが熟成であれば文句はないのだが…低温乾燥ではなかったので…腐敗に近づいているかも…(帰宅して電気ストオブを点けたまま寝落ちてしまったのだ…)
切れ端を焼いて味見して、安心してから再び寝ることにする(理由をつけては食いしん坊)
おまけ
ついでに燻製たまごもやりまーす
握り潰される卵たち
熊鍋集会の準備
来月の頭に、六合山岳会の若手同志と熊鍋集会をひらく。
「熊もらったんだけど、半年も冷蔵庫で眠っているんだよね。なかなか料理できなくて…」
逗子から六合へ来たH子さんにそう持ちかけられたので、ぜひ私が腕を振るうので熊鍋会やりましょう!という運びとなった。
山の恵みとTご夫妻(H子さんご夫妻)に感謝。
さて、しかし。半年も冷凍されているとなると、熊肉の味は多少落ちていると考えてよいだろう。
根菜とぐつぐつ煮てしまえば美味しくなるが、食感が落ちた分のリカバリに、何かしらすごい物をもっていきたい。新鮮で旬な味も添えたいところだ。
今の時期、六合では何が美味しいだろう。
ホドイモが地下でできあがった頃だろうか。我が家のホドイモを少し掘り返して持って行こう。イトウリは…もう終わっているな。アケビもさすがに。
カボチャが美味しく、銀杏も良い頃だと思う。ちょっと変わり映えがしないラインナップではある。
台風が逸れたようなので、今度の休みにまた山を歩いて考えたい。
熊鍋集会用に、明日はイノシシを燻製にする準備にかかる。
漬け込み液をつくって肉を漬けて一日。干すことも考えると、燻蒸は日曜日にできれば良いが、月曜日になるかもしれない。じっくりやろう。