熊鈴日記

はじめたばかりの狩猟のことをメインに、山で生きるさまざまなこと

空手教室

毎週・月曜日金曜日は、六合で空手の稽古をつけてもらう。
スポーツ少年団の道場がメインで、おまけで大人も…という体なのだが、子どもと一緒に和気あいあいとやる雰囲気が楽しい。稽古は楽ではないがスパルタでもなく、先生の指導もシンプルで良い。手本を見せる、できていないところは指摘する。そして絶対にけなさない。良い道場に入れて良かった。なによりも、和やかな雰囲気で道場が成立しているのが気に入っている。

空手道場には5名の子どもがおり、私と一緒に弟2名が入門したので、7名になった。これで「賑やかになったね!」と喜ばれるくらいなのだから、六合の静けさたるや、半端なものではないのがお分かり頂けるだろう。
もはや限界集落と呼べるほどに人口が減少し、小学生は60数名しかいない六合で、その中の7名というのは分母から見れば大きいのだ。

そんなわけで、元気いっぱいの子どもたちと一緒になって、たっぷりと汗を流す。これが楽しい。休憩中なのに、やつらは鬼ごっこを必ず始める。
歓談している大人を障害物に見立て、隠れたり回り込んだりしているから相当うざいのだが、それがまた可愛い。
そういう姿に呆れられるのは、どうでも良いけどそう悪くはない大人の特権だと思った。
…実際、稽古中はダクダクに汗をかいてそれどころではないのだけれど。

今日は、実に9年ぶりに形(演武)をおさらいした。運動音痴の私でも、さすがに血が滲むまでやったことは覚えているのか、一通りの動きを思い出すことができた。
ただ、とりあえずやれれば良いという事ではないのが武道だ。覚えた基本をどこまでブラッシュアップできるかを実践することが、道のつくものには欠かせない。
こういうときは、目標を定めるのが一番手っ取り早い。誰にでも分かるような目標で良い。級をとるとか資格をとるとか。自分の実力を客観的に図る要素を介在させることで、訓練がぐっと具体的になる。
12月の昇級審査で、まず3級をとりたい。3級を取ろうと思ったら、確実に3級が取れるところまで実力を上げるわけだから、3級程度の実力より少し上の自分が仕上がる。その余力をバネにして、次は一級、次は初段、コツコツ続けていけば物になる。
ちなみに、3級という目標はかなり高めである。高校生が血へどを吐きながら体を作り込み、割りと優秀な成績で受かるのが3級。先生の見込みは4級だから、やっぱりそちらにしよう。
もし3級まで飛べたら、自分を大絶賛しておわり。
無理をしては続かないのは経験済みだ。

離れて暮らす弟たちと、週に2日楽しく過ごせる貴重な時間だ。そのところを忘れず、また姉の奮闘が手本になるように心がけたい。

(c) bearbell 2013