明日もイノシシ
イノシシ肉を食べ続けて三日経った。
初日はハツとレバー焼き、二日目は焼き肉と鍋、三日目の今日は、イノシシ鍋からはじいた筋膜を牛すじのようにぎゅむぎゅむ言わせながら噛みしだいた。
人と食べると楽しくてたくさん食べてしまうので、明らかに食べ過ぎ…という量を食べ続けているのでいささか「太ったのでは」という不安があった。そうして体重計にのれなかったのだが…なんと、減っている。
体重1kg減、体脂肪率1%減、内臓脂肪の数値は9(標準)から8(少ない)へ。
イノシシ肉はイメージほど脂っこくない。上手に解体すれば、むしろさっぱりしていて、さっぱりしていると思われている鹿鍋よりも脂が浮かない。
この三日間、脂肪ではなく、赤身を大量に摂取したために代謝が促進されたのだと思う。実際、獣を食べたときの発汗量やからだがあたたまる感じはすさまじい。
身体にも良いぞ、山肉!
しかし、すこし食べ過ぎているので、なんとなく強さにあてられているような気もする。
生焼けレバーで懸念していた肝臓の痛み!は消えたので、寄生虫その他食中毒の心配は無事に過ぎたようだ。
そうだ、この感じはちょうど銀杏をたべすぎてあてられているような感じに似ている。
明朝、もう一度たっぷりとイノシシを煮る。今夜は、じっくりと時間をかけて肉を解凍中だ。
これはお裾分け用。山岳会の仲間や、六合へ遊びにきてくれる女史に行き会えたら渡したい。
今日も、イノシシ初体験を2名のお客さんに提供した。
「イノシシ鍋、ぜんぜんケモノ臭くなくて美味しかった!」という評をいただく。
やはり、ケモノを美味しく頂けるかは料理の仕方にかかっているのだと思う。
鶏肉に似て食べやすいウサギだって血抜きがヘタなら臭みを感じるし、臭いとされている熊だって、ナッツ臭とドングリのえぐみを生かしてやれば、香ばしくまろやかな鍋になる。
食べ慣れているからこそ、臭さを我慢させるのではなく、生かした味付けにする工夫をしたい。